「西城秀樹のおかげです」 森奈津子

いや、ほんと、すごい作品集だった…。SFバカ本初出の作品が多いんだけど、全編にわたって、バカSFというよりもSF風味バカエロ小説という雰囲気。それも、森奈津子の妄想拡がるままに、女性同士のレズシーンがこれでもかと繰り広げられる。ただし、かなりのバカシチュエーションで。SF的ネタとか、オチの意外性とかは全然大したことないんだけど、そのバカさ加減にある意味、センスオブワンダーは感じました…。同作者の「からくりアンモラル」は、せつない系ということなんで、こっちも読んでみるかな。

解説でも書かれていたポスト・ゲイカルチャー(?)のクィア理論に関して、「フーコーとクイア理論」を借りてきてみた。まぁ、アニメ作品内には、かなりクィアな人々はあふれてるので、なんらかの理解の足しにはなるだろうか?