今日の読了

△ "文章探偵" 草上仁

著者初めての純粋なミステリ長篇とのこと。犯人があの人というのは、SF作家からのジャンル違いへの挑戦作にしては、いきなりスレスレに来たなぁという印象。あと、末尾の種明かしの部分がくどい気がした。トリック等は作者としてもたぶん二の次。メインの「文章探偵」の実践方法は、SF作家にしては、当たり前すぎて物足りない。計量言語学なんかを援用して、SF作家ならではのミステリを期待したい。


× "未来日記(1)" えすのサカエ

DEATH NOTEを思い起こさせるような展開だけども、こっちはもっと対象年齢が低い印象。筋肉メインで頭使ってないというか。ヘタレな主人公(男)とストーカーまがいなヒロインにも、ちょっと敬遠気味。


"宙のまにまに(1)" 柏原麻実

情熱暴走系女子と幼馴染みの巻き込まれ型主人公という、あまりにもお約束なキャラ造形、それとひねりのない話の展開に印象は△。ただし、先輩女子に一方的な敵愾心を燃やす女の子が可愛かったので△。単純なラブコメ展開に向かわないで、もっと青臭い青春群像見せる方向に行ってくれたらな。