今日の読了

41. ○ "アイデアのヒント" ジャック・フォスター

情報を集め、徹底的に考え、寝かせて、それを実践する、という流れに沿ってアイデアの出し方が説明される。とは言っても、堅苦しい理論的な解説ではなく、いろんな実例、いろんな引用句を交えての軽い読み口のエッセイタイプ。ポイントだけをさっと知りたい人には向かないが、何度か読み返すと、その都度、新しい味わいが得られそうな本だった。


40. ○ "かんなぎ (2)" 武梨えり

まぁ、ベタな直球ラブコメ、どっかで見たような展開だけど、面白いことは面白い。
でも、今回は本編よりも巻末のおまけ作品の方が面白かったかな、魔法のランプ系で。これもどっかで見たようなキャラ設定で、オチもかなりベタだけど。
全般的にパロディ調だな、この人の作風は。


39. ○ "だまされない〈議論力〉" 吉岡友治

議論をなす文章の構成について明確かつ面白く分かる内容だった。反面教師とすべきダメな文章の実例を、論理という透徹な刃でバッサリと斬っていく様は痛快なほど。ただし、ややクセのある批評態度には好き嫌いあるかも知れない。
これまでも文章を書く際には、論理や論旨の一貫性には気をつけてはきたつもりだったが、この本を読んでもう一度、見直す必要を感じた。


38. △ "死がふたりを分かつまで 1〜3" たかしげ宙DOUBLE-S

未来予知の能力を持つ少女と座頭市を思わせる盲目の殺し屋とのLEONライクな物語。3巻までかかってようやく出会いに始まるエピソードが終わった。だらだらと長すぎないか。もっとスピーディに展開させて良かったのではないかしらん。次のエピソードへの幕間だろう3巻の終わり頃では組織の女性エージェントが二人の間に微妙な関係で入ってきて、以降、やや面白く展開するのではと予感させるのだけど、いかんせん、今までのだらだら感のせいで、もういいかなという気持ち。