天窓高校〜優等生なんかじゃない@四谷天窓
始業前
この妙なタイトルから実際に高校生世代の人たちが出るのかと思って行ってみた。天窓入り口で出演者リストを見ながら、天窓に行くか、Comfortに行くか、しばし迷った挙句、天窓を選ぶ。どっちにしろ名前も知らない人ばっかりだったので、単に企画名のインパクトで選んだだけだけど。
入り口で誰を見に来たかと訊かれて、とっさに町田さんと答える。ただなんとはなしに、名前の古臭さから、それっぽい雰囲気の人を想像して。中に入ると、いきなりモーニング娘。の恋愛レボリューション21が大音量で流れていた。天窓でこんな曲がBGMで流れているなんて甚だしく意外。もしかして、間違ったトコロに来てしまったのでは…という不安が胸をよぎった(嘘)。最近の行った天窓ライブはかなり混んでいる回が多かったけど、今日はなかなか空いてて吉。周りを気にする必要もなく、久しぶりにゆったり、だらりと音楽を楽しむことができそう。
開演、もとい始業のベルとともに高校制服姿の6人の女性が狭い舞台上に現れる。教頭先生の虫くんの号令で一礼。続いて、出席を取った後、服装チェック(なんだそれ)。なかなか怪しげなイベントのようだ…。
今日の出演は6組。次の順番。
- yukky & デコボコズ
- 町田文野
- オダマキ
- 松岡ヨシミ
- Hiar
- 風間美沙子
で、評価結果は、松岡ヨシミ≒風間美沙子 > 町田文野 > yukky > Hiar > オダマキ とでも、しとこかな。
1時間目:yukky & デコボコズ★(from:桜上水)
ボーカルでギターの渋谷系似非女子高生yukkyに加えて、セーラー服のベース まなんと保健体育の先生てつおくんのユニット(デコボコズの由来は、まなんとてつおくんの身長差約40cmから)。
曲はどっかにありそうだけど、悪くはなかった。でも、歌がね。2時間目:町田文野
ギター弾き語りの似非女子高生。いきなりマイナーフォーク系の歌を歌い上げる。見た目のギャップ感がなんかすごい。
- 赤い月(新曲)
鬼束ちひろかという感じ。声量ありそう。もう少し発声を丁寧にするといい歌い方になるんだけど。
MC:「楽屋で出演者の足に萌え〜」はぁ。「こないだアキバに行ったけど、誰も「萌え〜」なんて言ってなかった」ふむむ。「で、弟?といっしょにマンガのイベントに行ったら、バスタオルのネギまの絵を見ながら、ほんとに言ってる人がいた」ネギまですか…。この単語を天窓で聴くとは思わなかった。ギター弾き語りバージョンの鬼束ちひろ風ハッピー☆マテリアルを想像してしまった。
- スマイル
スローバラード。ちょっと歌い方は甘いけど、いいかも。
- 最後の約束(with ピアノ)
声量あるので、声を張るといい感じ。逆に声を落とすと、かすれ気味になって今ひとつ。
- 花火(ピアノ伴奏だけで)
悲しげな歌はやはり鬼束系。声のかすれが気になる。これがなくなってしっとり感が出れば、もっといい歌になるのに。
- ワルツ
また、ギター弾き語りに戻っての最後の一曲はなかなか素晴らしかった。月明かりの下でダンスする光景が思い浮かぶような優しげな歌。歌声も穏やかだけど、かすれ感も気にならない、いい感じの声だった。
3時間目:オダマキ
ピアノ弾き語りで、ちょっと大人な?大人しめな?なんか気弱そうな優等生タイプの似非女子高生。舞台わきのピアノじゃなくて、舞台上にキーボードかなんか置いてやればいいのに。最初、伴奏の人かと思った…。オダ・マキさんではなく、花の名前の苧環(おだまき)からとのこと。
- お嫁にいきます。
なんか、いかにも結婚式前夜に父に送る歌的な雰囲気。っていうか、まんまそのまま。それも、受け狙いも何にもなく、直球ストレートな雰囲気なので、ちょっと引く。うーむ…。声も細くて特徴もない。
MC:「働いていたパン屋をやめて、今日、就職活動をしてきた」く、暗い…なんか重い雰囲気。
- コーラのお兄さん
パン屋で働いてる中で見かけた、自動販売機のジュースを補充するお兄さんを歌った歌。これまたちょっとなぁ…。
- パパの手ママの手あたしの手
- はらあらふぅら(カバー)
天窓で歌うきっかけとなった、ハモニズという人たちのカバー、らしい。これはいい歌だった。でも、この人の声の細さや歌い方は、歌に負けてる。
- パンダ日和
ちょっとアップテンポなかわいい感じの詞。でも、この人の声だとなんか合わない印象。楽しげに聞こえないんだよなぁ。
- 7月5日、曇り
だめです…単調で眠くなってきた。
- 赤い糸
どうも情念感じないんだよなぁ、イマイチ。
4時間目:松岡ヨシミ
キーボード弾き語りのセーラー服似非女子高生。ベビーフェイスで可愛らしい感じの人だった。
- 天窓さん
Jazzっぽいイントロからの即興曲?ルックスに似合わず、ちょっと気怠く歌う雰囲気がなんかいい。「こんな愚行は今日限り」という歌詞に、客席からも笑いが。いいじゃん、面白いよ。
MC:「制服イベントということで青春っぽい歌を作ろうとしたけど、高校のときの詞を見返したら、今よりもダークだった」
- サガシモノ
透明感のあるいいイントロから始まった、夜の静けさを感じさせる曲。力の抜けた感じの歌い方が素晴らしい。
- Sky Lights
この曲はサビでの盛り上がり方がイマイチ
MC:「中学生までは優等生だったのに、高校でギターにはまって落ちこぼれた」
- インナー
歌うにも聴くにもエネルギーのいる曲、とのことだが。リズムとロングトーン(ブレス)が印象的な曲だった。
MC:「今度は冬服バージョンでやろう」さっきは、これっきりって歌ってたくせに(笑)
- 今も。
スローなワルツが心地よい。いいね、これは。
給食(休憩)
で、しばし休憩の給食時間。出演者の面々が、客席に給食(駄菓子)を配って歩く。うまい棒もらいました…(笑)
5時間目:Hiar
バンド系似非女子高生。ギター弾き語り。
- Free
相川七瀬風フォーク?発声がやや甘いとこがあるけど、高くて通る声は良さげ。でも、まだ若いというか、もうちょっと年齢重ねて歌い方に深みが出るといい感じになりそう。それにしても、しかめっ面で歌う様子はちょっと怖い…。
- サイタコトバ
この曲はイマイチ。シャウトな感じな同じだけど。歌い方にも力を感じなかった。まだまだ、青臭さが目立つ。
MC:話下手なようでなんかグダグダ。がんばれー
- 流れ星
やりたいことは分かるんだけどねぇ…。力量が伴ってない。もう少し、がんばれー。間奏のとこで、演奏を間違えて、いきなりエンディングモードに。「あっ、終わっちゃった…」客席大爆笑。おいおい。
MC:「女らしく潔く止めよう。天窓のこの雰囲気が私を狂わせる…」ハプニングからの自虐的コメントだけど、客席は受けてるぞ。
- 新しい風
さっきの失敗の影響が残ったか、歌い方も音程の取り方もさらに甘くなってしまってる。制服を着ているってのもあって、高校の文化祭でギター少女が歌っている感じが一層強くなってきた。曲はまぁOKだけど。
- 二人
ギターの演奏が危なっかしい…こっちがハラハラしてしまいそうだ。
6時間目:風間美沙子
恋愛レボリューション21のBGMに乗って、このイベントの主催者のケバい系似非女子高生登場。十八番というこの曲に合わせて踊る。最後になんかヤバいのが来たのか?
- 網タイツの下のこと(そんな風のタイトル)
さっきまでのノリノリな雰囲気から一転して、ギター弾き語りで80年代テイストたっぷりな歌謡曲風フォーク。中島みゆきかややかと言った風情。微妙におどろおどろしさが漂う。でも、歌はなかなか素晴らしい。声もよく通るし。
- ?
MC:「思いつきで、制服来て歌ったらよくね?と言って決まった企画」MCは歌とギャップあるなー。
- りかちゃんに捧ぐ愛の歌
元宝塚の紫吹淳=りかちゃんが好きで、彼女を歌った歌だそうだ。声を張って歌い上げる感じも良い。よく伸びてて。曲も結構いいかも。
MC:客席から「萌え〜」のかけ声に対して「萌え〜はもう飽きた。かわいいって言って」
- オーラ
shout系。なかなかノリのいい曲。この人、歌、うまいなぁ。
- 願いは一つ
最後に歌い上げる一曲。声もよく出てます。