女王の教室 #1

この社会をその矛盾も含めてあるがままの姿でとらえ、その上で、この社会で生き抜く術を教える、非情なまでに現実的な教師の話かと思いきや、暴君教師に立ち向かう小学生たちのレジスタンス活動の記録、なんですね。番組開始早々は、最初のような感想を持っていたのだけど、その際に番組解説の文章を見て、まるっきり正反対の価値観に転換させられて、ちょっとクラっときた。「世界が反転した」じゃないけど。
この超現実主義的で合理主義的だと思った、天海祐希演じる教師も、最後は感情にまかせて非合理的な仕返しをするような輩に成り下がってしまっちゃ、詰まらない。これだと、子供たち=善と天海教師=悪との単純な2元論的対立に落ちてしまうじゃないか。当初のままの現実主義的合理主義と、子供たちの純朴な理想主義との対立構造のままで進めて欲しかった。