うた∽かた #1〜#3

10月からのアニメ新番組の中では、いい曲使ってるなと思うのが、これ。
サビがポップで印象的なOPに、子供の頃のノスタルジックな夏を思い起こさせるようなED。第3話でのemikoの挿入歌も話の雰囲気にあって効果的だった。savage geniusもemikoもこれで初めて知ったけど、他のも聴いてみたくなった。特に、savage genius

この作品自体も単なる萌えアニメってわけでもないし、絵のわりに地味というか堅実な展開で結構、好印象。思春期を迎えた少女のひと夏の思い出が幻想的、かつ、せつなく描かれることを期待したい。双子の家庭教師の片割れのしゃべり方が気色悪いのを除けば、今のところはまぁOK。
鏡の向こうから来た少女と出会い、不思議な力を得ることで、普段の自分とちょっとだけ違った対応をすることができるという設定も思春期の頃の心の成長を暗喩しているようだし、それが夏休みという非日常の時間で展開されることで、失われゆく自分/変わりゆく自分に対する焦り・恐れのようなものもうまく表現できてくるように思える。ひと夏の経験を通して成長する少年少女はよく描かれるモチーフだけど、魔法っぽいくせ実はそんなに大したことのできないジンという道具立てによって「ちょっとだけ」背中を押される感じがうまくでているし。
電柱の上によく立っているお姉さんの動向によってはそんな雰囲気は吹き飛んでしまうのかも知れないけど、EDの雰囲気にふさわしく、過ぎゆく夏を惜しむせつない話となりますように…。