詩百の木@吉祥寺Star Pine's Cafe 23:00

久しぶりの吉祥寺は、一昨年、中野律紀のStar Pine's Cafeライブの以来かな。
2600円もの高いチケット代も久しぶりだし、入り口の前で列に並んだのも久しぶり。そんなに長くはないけど、列を構成する人はほとんどが女性、宮本浩次のファンかぁ…。こういうライブに行くのはいつぶりなんだろう??
今日の出演者は、盛口千賀子、宮本浩次、Emi、鈴木朋。盛口千賀子とEmiは初めて聴く人。今日の4人はカラーが4者4様でそれがかえって面白かった。評価は、宮本浩次鈴木朋 > Emi > 盛口千賀子という感じかな。鈴木朋を聴きに行ったんだけど、宮本君のステージがすごく良かった。相変わらずカッコいい。


最初の盛口千賀子さん、ギター一本でフォークっぽい歌を歌う。後半、ちょっと希望ある歌も出てきたけど、なんだか暗いのがイマイチ。じめじめした暗さじゃないけど、どれも似たような感じで面白みにかける内容だった。


次は、宮本君。この人のライブはほんとに久しぶりだ。アンケートには10年くらい前に…って書いたけど、デビューの頃だから、96年からで7年ぶりだった。数少ない、自分がCDを持ってる男性歌手(新品で買ったのなら、たぶんこの人だけだと思う)。kyu:nの新人イベントライブだかで彼のステージを見て、純粋にカッコいいなぁと思って、その後、何度かライブに足を運んでた。その頃、横でギター弾いてたホームレス風(?)の人もカッコ良かった。
今日は最初、ギター一本で登場。デビューアルバムからの曲もやってくれて、その当時のライブの記憶が蘇ってくるようだった。7年経って、音楽性とか違ってきてるのかと思ってたけど、ぜんぜん変わってなかった。途中から、Areareaの女性がピアノのサポートで加わって、宮本君のギターとピアノの旋律が、男女が会話してるかのような掛け合いを見せる。海辺で彼女に言い寄るギターと、それをはぐらかすように波間を遊ぶピアノ。なんだか、映画のシーンみたいなイメージを想像させてくれるような素晴らしい演奏だった。横に来てた声優の卵とその男友達の二人(Emiの知り合いみたい)も、すごいすごいと興奮していた。ほんと、確かに素晴らしいステージだったな。
宮本君のステージの時点で、フロアの前の方はほとんどが女性で占められていた。しかも結構コアなファンのようだ。MCの途中でのステージとの掛け合いや手拍子、果ては合唱したりと、最近、とんと見てなかったような光景を見ることができた。いやいや、こういうのは見てて楽しい、楽しい。彼女たちは宮本君のステージが終わると帰ってしまったけど。


次はEmiさん。バンド編成で、ノワールなシャーマン、スピリチュアル系な感じの歌。ステージのバックでBGVを流して雰囲気作りもしっかりとしてる。まだ若い女性のようだけど、歌い方にはちょっと背伸びしてるような、板についてない感じを受けた。これは場数の問題かな。あと、歌詞にリフレインが目立つのは、シャーマンの言葉としては適切なんだろうけど、まだ表現が追っ付いていなくて、それがマイナスに目立って感じられた。


最後に鈴木朋さん。いつもはピアノ一本の弾き語りで聴くことが多いけど、今日はドラムとベースが加わった編成。デビューアルバムの「魚のきもち」も今日はオリジナルに近い雰囲気で聴くことができた。これは面白かった点。一方、今日の声はなんだか高音への伸びが良くなかったな。この人の声は高く抜ける高音部が身上だからね、そこがふらつくと特に目立ってしまう。これは残念な点。それと、ベースの人がデビューアルバムにも関わっていた人ということで、その当時の話をしてた。「魚のきもち」が初めて作った歌詞つきの歌だそう。