シミュレーション&ゲーミング学会
ZDNET Japanの記事で、国際シミュレーション&ゲーミング学会(ISAGA)2003に関するものがあった。この記事の内容はMMO(Massive Multiplayer Online)での日本と中韓の比較に関するものだけど、そういうゲームを題材にする学会があるんだってことに、へぇ〜と思った。まぁ、大阪のどっかの大学でゲーム学科ができたっていうニュースもあったし、そういう学会もアリなのかなぁ、と。
でも、実際にISAGA2003のサイトを見てみると、そんなせせこましいテーマの学会じゃなかったのね…。講演者のリストには武者小路公秀さんから孫泰蔵さんまで、つまり国際政治からラグナロクオンラインまで、実にありとあらゆるゲームが詰め込まれた学会でした。恐るべし、ゲーム。
その講演の中から、気になったものをいくつか。
http://www.isaga2003.org/j/program/abstract/178.htm
- テレビのコマーシャルは盛り上がる直前よりも直後の方が効果があるらしい。
http://www.isaga2003.org/j/program/abstract/087.htm
http://www.isaga2003.org/j/program/abstract/089.htm
http://www.isaga2003.org/j/program/abstract/027.htm
- ゲームをする子供は恥ずかしがり屋になるわけではないらしい。ZDNET Japanにあった「「オンラインゲームユーザー=オタク」ではない?」という記事とも重なる。2個目のはゲームと暴力性との関係は薄いという内容。3個目のは関係あるという内容。どうなんでしょう…。
http://www.isaga2003.org/j/program/details/31_1.htm
- 政治的意思決定のシミュレーションに関するセッション。連立政権や地方自治体の合併に関するシミュレーションってのがあるらしい。面白そう。
http://www.isaga2003.org/j/program/abstract/086.htm
- 富める地域2つと貧しい地域2つが生き残りゲームを行う中で、愛国心、ナショナリズム、協調主義の度合いがどう変化するかを調べている。国際協調を行わないと貧しい地域でのナショナリズムが高揚し、富める地域では常に協調主義の度合いが高いらしい。また、国際協調を行うと、ナショナリズムは減退しても愛国心は変化ないとのこと。どうなんでしょう…。
http://www.isaga2003.org/j/program/abstract/179.htm
- 株価の時系列データをウェーブレット解析した後にカオス理論で予測すると結構いいらしい。ほんとかいな。
http://www.isaga2003.org/j/program/details/36_1.htm
- 今流行りのゲーム脳に関する(ちょっと違うか)セッション。
日本シミュレーション&ゲーミング学会:http://www.jasag.org/