「lee soo young 4th my stay in sendai」 イ・スヨン


今年、日本でのデビューの噂もある韓国の女性歌手イ・スヨンの4枚目のアルバム。タイトルにもあるように、仙台で撮りおろしたジャケットが日本人歌手のアルバムにはないようなジャポネズリを感じさせてかえって新鮮。彼女は、先日もPVの撮影で東京に来ていたようで、日本はかなりお気に入りな模様。中身はスローバラード中心で、結構、いい曲もあるけど、ちょっと単調かなという気もする。

基本的にバラード系な歌手の彼女は1980年生れ。歌はうまいし、ルックスもすごくいい。韓国人歌手って、日本の芸能界よりも歌の上手い人は多い(特にアイドル系で)んだけど、歌が上手いからと言って、日本に来て成功するかどうかってのはまた別な問題なんだよね。BoAは数少ない、と言うか、ポップス路線では初めての成功例。でも、イ・スヨンが韓国での路線そのままで日本で活動しても恐らくダメだと思うんだよ。フェイ・ウォンでさえも結局はニッチなファン層にしか受けなかったし。
今回の日本デビューの話はたぶんR&Bっぽい路線でやるんじゃないかなぁと。ファン層も裾野広そうだし、彼女の持ち味にもマッチしてるけど、それに加えて何かのタイアップでもないと話題にもならなさそうだしなぁ。契約はソニー系レーベルだということだけど、契約金を4億も払うんなら、ちゃんと売れるように考えてほしいな、ソニーさん。

話を戻して、イ・スヨンの歌の良さって、少しエスニック風味を感じさせて哀愁漂うスローバラードだと思うんだよね。そういう点でいうと、このアルバムでは「ラララ」と「ピッ(負い目?)」がお気に入り。あと、日本ではRIKKIが歌ったFinal Fantasy Xの主題歌「素敵だね」のカバー「オルマナ チョウルッカ(どんなにいいか)」もやっぱりいい曲だよねとしみじみ感じられる。こういうしみじみ系だと、イ・スヨンの歌の上手さと声の良さが極立つように思う。日本ではこういう感じの曲でアルバム出してくれたら、どんなにいいか。そうだ、元ちとせとかCoccoみたいな感じの路線もいいかも。お願いします。