「ミントな僕ら」1〜6 吉住渉

''あらすじ'':シスコン気味の中2の男の子のえるが、初恋の男性を追って転校していった双子の姉まりあの恋路を邪魔すべく同じ学校に転校する。でも、全寮制のその学校には今、女子寮にしか空きがないため、仕方なく女の子として転校していった。のえるに告白する男子、ルームメイトへの恋、姉まりあのくっついては離れする恋愛模様と、全体的トーンはいたってよくある少女マンガのラブコメ路線。
吉住渉って、ママレード・ボーイ以来だから何年ぶりだろう…。別にりぼん読者でもない/なかったので、アニメ化された作品の原作を読む程度でしか、少女マンガとの繋がりはなくって、吉住渉にも何の思い入れもないんだよね。ママレード・ボーイ濱田理恵((当時、「無造作に愛しなさい」が好きで、濱田理恵をよく聴いていたので、いきなりテレビアニメの主題歌歌うって知ってびっくりした。最近、音楽活動やってるのかな、彼女。さっき、http://www.darie.com/ を見たら、今は作詞家・作曲家としての活動がメインなようだ。NHK教育とかでの。)の主題歌以外はほとんど記憶にも残ってないし。
同じ女装ネタといっても、やぶうち優少女少年シリーズとの違いは、そのまま対象読者層の違いって感じだね。それと、もちろん、掲載誌が一方は少女コミックで、もう一方は男女問わない総合誌という違いもね。小学生だとまだ恋うんぬんがメインテーマにならなくって脇役だけど、中学生だと恋愛ゲームが中心になってくる。
って言うか、ミントだとそれが中心になりすぎ…。あっちにくっつき、こっちにくっつきで登場人物が出ては消えて行く。大人の視点でみるとこういう節操のない恋愛関係って、途中でもういい加減にしてくれって思ったくらいだけど、小中学生は読んでて面白いのかなぁ。恋に憧れる年代だとそれも大人じゃん!って受け止められるとか。どうなんだろ。
それと、吉住渉って、絵がどうも気に入らないんだよね。可愛い絵は可愛いんだけど、コミカルなシーンで顔がくずれる時の絵がどうもやぼったい印象がして。なんで、ちびまる子ちゃんになる??っていう感じ(ちょっと誇張してるけど)。やぶうち優は違和感なかったんだけどなぁ。
少女マンガの恋愛ストーリーが好きな人にはいいかもしれないけど、女装ネタでのコメディ期待してる人には物足りない作品でしょうね、これは。