ベルリンのヨーロッパ学校

NHKドイツ語会話でベルリンのヨーロッパ学校(Europaschule)というものが紹介されていた。今日、初めて知ったんですけど、教育分野でも面白い取り組みしてるねー、ドイツは…。

このヨーロッパ学校って言うのは、ドイツ語ともう一つの外国語を使って勉強を教える学校のことで、この外国語には英語,フランス語,ロシア語,イタリア語,スペイン語トルコ語ギリシャ語,ポルトガル語ポーランド語の9ヶ国語があるらしい。また、教わる生徒も、ドイツ語を母語とする生徒と、その外国語を母語とする生徒が半々なのだそうだ。そして、「一緒に学ぶ,お互いから学ぶ,お互いのために学ぶ」をモットーに、ドイツ人への外国語教育、外国人へのドイツ語教育、そしてお互いの異文化理解を一挙三得してしまうことを狙っているのだそうだ。実に面白い…。

今日のドイツ語会話で紹介されていたのは、ドイツ最大の外国人人口を誇るトルコ人子弟を対象に、ドイツ語とトルコ語で授業を行う学校だった。ただ、よく分からなかったのは、ドイツ語を母語とする生徒が、トルコ系移民の2世、3世だけなのか、それとも生粋のドイツ人もいるのかというところ。実益の点から考えると、トルコ語とかポーランド語とかを小さい頃から学ぶことに意義を感じるドイツ人の親って少なそうな気がするんだけど、もし、生粋のドイツ人子弟の割合が結構高いんだったら、ほんとに面白いね。

また、この取り組みを日本に提言しようとした資料があった。外国人人口が全体の10%にもなるというドイツの政策を、1%程度であろう日本にそのまま持ち込んでもちょっと無理があるような気がするけど、外国人比率の高い地域に絞ってそういうのをやってみるというのは面白いかも。大阪・生野で韓国語とか、群馬・大泉や浜松でポルトガル語とか。問題はそういう外国語教育、異文化理解に理解がある親がどれだけいるかだけど、今だと、まぁ、難しいんだろうなぁ。何より受験に役立たないし…。

NOVAの宇宙人も言ってたけど、異文化理解っちゅうやつは、これからは絶対に必要だと思うんだけどね、「国益」を考えると。