「EVE★少女のたまご★」 やぶうち優

少女少年」シリーズがなかなか楽しいので、いっしょに買ったやぶうち優作品。amazon.co.jpでのレビューは評判良かったのだが、さて…

ストーリーは、介護用ロボットとして作られたイブが学校の友だちとの付き合いを通して成長し、最後には愛情を知るようになるといったとこかな。この手のテーマはゴマンとあるけど、一昔前ならお手伝いロボットだったところが、介護用ロボットとなっている辺りに時代を感じるね。もちろん、これは連載が『小学5年生』ってのもあるか…対象年齢がもっと上だと、メイドロボットになってるんだろうけど。

でも、感想としては、ダメなんだなぁ、この作品。ひねりがないというか、ふつう過ぎる。ただただふつうの展開。中学生日記の方がまだ面白いよ。イブの設定になんか一つひねりがあれば面白くなったのにね。例えば、菅浩江の「アイ・アム I am.」も同じ介護用ロボットの話だけど、こちらは自分が何者なのかということに迷う存在。この小説のロボットも実はイブと同じような出生の秘密(?)を抱えてるんだけどね。こういうアイデンティティの悩みまで描いちゃうと、小学5年生には重過ぎるだろうけど、イブも「アイ・アム」の設定(ネタバレなので言えません)をちょろっと拝借してたら、楽しめるマンガになったのになぁ。

個人的には、イブよりもまほろさんよりも、キク8号がいいですね (^^)