二重スパイ

joyful2003-06-22


土曜日、「ほしのこえ」に続いて、渋谷で「二重スパイ」を見た。韓国語聞き取り強化トレーニング第2弾っていうか…結果から言うと、玉砕したのだけどね。

二重スパイ」は、韓石圭 主演、高素栄 共演のスパイ映画。題名の通り、北朝鮮のスパイが韓国に亡命して最終的には諜報機関に所属するのだが、実は北のスパイのまま活動を続けてるというストーリー。最後はちょっとはらはらする展開、かつ(たぶん)印象的なラストシーンがあるんだけど、個人的にはやや中だるみ感が大きかったせいで、70点くらいかな。

気になったのは、高素栄が中途半端な美人ってこと。個人的にはJSAの李英愛の方が良かったのになぁ。ただ、高素栄は、その分、80年代前半(映画の舞台がこの時代)の野暮ったい雰囲気にはあっているとは思うんだけどね。あと、韓石圭がときどき島田紳助に見えてしまう、なぜだろう…。

それよりも気になるのが、あれだけの拷問に耐えてまでも朝鮮労働党に忠誠を誓っている主人公が、高素栄にいっしょに逃げようって言われただけで(+αの理由はあるけど)、国外逃亡に踏み切ったこと。ちょっと意志弱いんじゃない?映画的お約束と言ってしまえばそれまでだけど…

そういう意味で、ラブストーリーとして見るよりも、韓国の安企部(国家安全企画部)の内情をうかがい知るって見方の方が役立つかも。拷問のシーンなんて、ほんとにこんなことやってたんだろうなぁって思ってしまうよ。

もう一つ、疑問に思ったことなんだけど、現在、韓国のパトカーは青サイレンだけど、この映画の中で、安企部の緊急車両が赤サイレン(日本のと同じ)を鳴らして走っていた。これって、8〜90年代のいつか、青に変わったということなのかな。それとも、安企部の車両が赤ってこと?