蟲師 #1
メモ
感想
原作の雰囲気を余すところ無く、理想に近い形で映像化できてるんじゃないかな。無駄な描写を削ぎ落として、半分、詩的な趣きのある、あの雰囲気が、このアニメ版でも十二分に表現されていたように感じた。原作の単行本が手元にないので「緑の座」のオリジナルとの比較はできないのだけど、旧い家の廊下の角にすっと消えるレンズの登場シーンやら、蟲たちとの宴のシーンやら、幻想的というよりも、遠い記憶の中の郷愁を呼び覚ますかのような雰囲気が美しかったし。
それと、OP曲にアコギの英国人の唄を持ってくるあたりも、なかなかいいね。逆に、「日本」的なイメージの楽曲を持ってくるよりも、「日本」の主流から外れた系譜である蟲師の世界には、よりマッチしている感があった。
この調子で進めていって欲しいね。期待して見ます。