愛・地球博

招待券をもらって愛知万博を見に行った。
朝一の新幹線に乗っても、会場前に到着したのは9時ちょい前。藤が丘駅で地下鉄からリニモに乗り換える時点ですでにかなりの混雑となっていた。このリニモ、ようやく実用化のリニアモーターカーなんだけど、とある記事でも書かれていたように、あれれというくらいに何の変哲もない乗り物でした。まさに、お台場に向かうゆりかもめ。ただ、「扉が開くと着地します」というアナウンスがちょっと新鮮だった。
会場に入る際には、かばんの中をチェックされて金属探知機を通らなくてはいけない。空港でのチェックのように。ただ、かばんのチェックは全くのおざなり状態(係員は手をふれずに中をちょっと覗く程度)なので、セキュリティ的にはどうなの?と疑問に思わざるを得なかった。


9時半の会場から30分、ようやく中に入ると、企業パビリオンを見てまわる。
まずは、トヨタ館の整理券をもらう。トヨタ館は紙の整理券を配るタイプの予約方式。次に向かった三井東芝館は、万博入場券を機械にかざして予約登録をするタイプ。ここでも予約をしておいてから、まだ時間があるので、その前の日立館で予約を試みるも、拒否された…。日立館は入場券をかざして登録するタイプなのだが、このタイプの予約は複数を同時にすることはできないとのことだった。まずは、前の予約を消化してから来いということだ。
そんなこんなでウロウロしていると、最初の予約の時間。

三井東芝

最初に自分の顔を撮影しておくと、上演されるCG映画の中の登場人物として、自分の顔が現れるという趣向。映画の内容は、無人惑星サヴァイヴマクロスを足したような感じで、そこそこ楽しめる内容だった。でも、問題なのは、CG化された自分の顔がどれだか分からない…。特徴的な顔じゃないと、どれが自分だか全く分からないです。そもそも、艦長役の加山雄三がどう見ても小倉智昭にしか見えないし…。

トヨタ

例のトランペットロボットを含む7台のロボット楽団+DJロボが、人間のラッパーと競演。楽器をちゃんと演奏しているのがウリなんだけど、分かりづらい…。録音した音をスピーカーから流してるって思ってしまうよ、普通。ただ、ここでの見所はそんなロボットではなく、脇にひかえるコンパニオンの女性。ラッパーが会場に向かってノリを強要するのだけど、会場はしらけたまま、コンパニオンの女性だけがノリノリで微妙な踊りを踊っている。なかなか笑えました。
ショーの後半はサルティンバンコ?じゃないけど、Cirque du Soleil的なパフォーマーたちが、i-unit(トヨタのCMで流れている一人用の乗り物)と競演する。はっきり言って、このショーは意味不明だった。結局、何言いたいんでしょうか??最後に、二足歩行椅子が現れます。
結局、トヨタ館のショーで見れるのは、すでにニュースやCMで見たロボット・乗り物ばっかりだし、ショー自体が面白くないわで、個人的にはかなりつまらなかった。

三菱館

「もしも月がなかったら、地球はどうなっていたか」をテーマに、巨大スクリーンと音響システムで、もう一つの地球の姿を見せてくれる。高さ10メートルはありそうなスクリーンが自分の前方180度ほどを覆っていると、ものすごく没入感があった。CG映画の内容自体も、かなりの高速移動で景色を見せるものだけに、見てるだけで気分が悪くなる人もいそうな感じ。技術的に何か新しいものがあるってわけではなさそうだけど、自分としては面白い展示だった。

日立館

希少動物の生態をテーマに、MR(Mixed Reality)を使ったツアーに出るという内容。遊園地の乗り物みたいなのに乗って双眼鏡っぽいゴーグルを覗くと、前方の景色(書き割り)にオーバーレイされたCGの動物が動き回る。右手に位置センサーをつけているので、手を動かすと、動物が寄ってきたり、餌をあげられたりする。ただ、3DのCGが見づらい(解像度が高くないのと、気を抜いたら立体視できなくなる)のがちょっと難点。でも、今回見た企業パビリオンの中では唯一、体験型のアトラクションだったので、好印象。家族連れにはいいんじゃないでしょうか。

夢見る山 めざめの方舟

押井守プロデュースの企画。アリーナ地面に並べられた10×10くらいのモニターに映し出される映像と、天井に投影される映像とで、構成された映像詩?環境ビデオ?とでもいうべき内容。2ヶ月ごとにテーマが変わるらしく、今は魚・海に関するものだった。ただ、あまりに環境ビデオしてて、意味不明…。まぁ、きれいでしたが。


結局、これだけ見たら、もう夕方。そろそろ各パビリオンも閉館の時間となってしまった。
海外の各国パビリオンはほとんど見られず、へとへとになりながら、帰路に着くのであった。