オールド・ボーイ

痛い上に、イタい映画…。結末には、かなり欝になる。見るにはある程度の覚悟をしておいた方がいいかも。
あらすじ:娘の誕生日にプレゼントを買って帰る途中、拉致され、その後、15年の長きにわたって監禁された男。監禁の理由も知らされず、ただ外界の移り変わりをテレビの画面を通してのみ知るだけの毎日。復讐のときに備えて体を鍛え、部屋の壁に箸で穿った穴がようやく外界に通じた15年目、何の前触れもなく解放される。運命的に出会った若い女性ミドと生活を共にしながら復讐の相手を探し始めるが、逆にミドが襲われ、5日以内に監禁の理由を探し出せとの脅迫を相手から突きつけられる。ミドと共に、その理由を探すうち、次第に惹かれあう二人。監禁の理由が分かったとき、もう一つの真実も明らかになる…。
このミド役がカン・ヘジョンなのだけど、かなりな体当たり演技だった。あんな姿までするとは予想だにしてなかった。NHKハングル講座のインタビューでは新人みたいなことを言っていたけど、度胸ありますね、すごいです。で、あんなシーンやこんなシーンがあったりして、見てて必然性あるのかなと疑問に思ったんだけど、まぁ、結末のためには残酷だけども必要なシーンなんだなと納得する。結構、辛いけどね。そういうわけで、最後のあたりでの、天使の羽を背中につけたミドの姿、それとラストでの赤いコートと帽子をかぶって男に抱きつくミド(レオンのナタリー・ポートマンを思い起こさせる)は、すごく切ない…。最後のセリフ、「さらんへ」の後、一瞬、「あっぱ」と来るのかと思ってしまった。さすがにそれだとダークすぎるか…。実際は「あじょっし」と続いたけどね。
書いてて思い出した。このイタさ、半年前に感じた、恋風のイタさと同じだ。