スウィングガールズ

札幌まで映画を見に来た。上野樹里主演のスウィングガールズ。結論から言うと、楽しかったです。
たしかに不自然な展開とか、中だるみ感とか、演技のつたなさとかはマイナスだったけども、最後の最後の演奏シーンで、そういうのはどうでもよく思えてしまった。
完全吹き替え無しで、彼女たち自身で演奏しているってのを知って見てると、やはりあの演奏シーンには圧倒される。上手い下手は関係なく(客観的に見ても、かなり上手いと思う)、演技じゃない、彼女たち自身の本当の姿が現れていたのだから。特にトロンボーン、トランペット、サックスの三人がソロパートを終えたときの表情。芝居じゃなく、本当に何かをやり遂げた者の満足した笑顔が溢れていた。この演奏の裏にあるはずの練習量を想像すると、なんか、その笑顔を見てるだけでウルってきてしまうほどに…
それに、この三人も、三者三様のキャラで、それぞれが魅力的なんだな。
上野樹里の元気キャラは、まぁらしいと言えばらしいんだけど、てるてる家族の秋ちゃんみたいな、ちゃんと考えてるよ感がもう少しあったら良かったかな。雪合戦で倒れたときの表情の裏には、結局、何もなかったんだろうか(心のうちを描く人間ドラマにはなり得ていなかったのはもったいないと思う)。
こないだNHK朝ドラの主演に決まった本仮屋ユイカも、ドジっ娘メガネっ娘、でもトロンボーン吹きという、かなり破壊力のあるキャラに上手くはまってたし、貫地谷しほりもコミカルな演技が上手かった。
まぁ、この映画から演奏シーンとその三人のアイドル性を除くと、何が残るのかという疑問もあるけど、とにかく、最後の演奏シーンだけは絶対に見るべき名シーンだね。初めて、映画を見てサントラ/DVD買いたいと思ったよ。映画宣伝のための演奏旅行での演奏シーンなんかも、ぜひ、DVDに入れて欲しい。それと、どこかの音楽番組でSwing Girlsを出してくれないかな。映画の宣伝になるからフジテレビ?