自転車で行こう

先日のNHK教育きらっといきる」で映画「自転車で行こう」が紹介されていた。
大阪生野区で暮らす知的障害者・李復明(り・ぷーみょん)君の日常を淡々と描く映画、らしい。変わりゆく障害者像の一例ということで取り上げられたようだ。


これまで描かれてきた障害者像 ( しょうがいしゃぞう ) というのは、〔社会 ( しゃかい ) の一方的 ( いっぽうてき ) な見方 ( みかた ) である〕“障害者は不幸 ( ふこう ) だ”っていうことの裏返 ( うらがえ ) しとして、“障害者は純粋 ( じゅんすい ) で、何 ( なに ) ごとにも努力家 ( どりょくか ) で、負 ( ま ) けずにがんばっている人 ( ひと ) ”という形 ( かたち ) で描かれていたと思うんですよ。
それに対 ( たい ) して、『自転車 ( じてんしゃ ) でいこう』では、ホントにごく普通 ( ふつう ) の、僕たちが日々 ( ひび ) 、目 ( め ) にしている障害者の姿 ( すがた ) を描いている。

星の金貨」あたりから、障害者がメディアの中で描かれるのもそれほど特殊でなくなってきたと思うけど、まだまだ上の言葉のような純粋で努力家ないい人として描かれることが多かったようにも感じる(この手のドラマを逐一追ってないので間違った印象かも)。その点、今やってる「オレンジデイズ」は、えげつない悪口も手話でぶちまけるような性格悪い女の子だけど、ここに来て、ようやく気負いなく障害ある人を描けるようになってきたのかなと思っている。そんなオレンジデイズは結構面白く見てます。

「自転車で行こう」の上映は東京近郊ではもう終わったらしい。今度、6/20に横浜で自主上映会があるようなので、暇があったら行ってみよう。