「民族」と地域社会

放送大学の「共生の時代を生きる」という講座で、定住コリアンのことがテーマとなっていた。その中で、識字教室に通う大阪のお婆さんたちの姿が紹介されていた。今どき、字が読めない人がいるなんてって思いがちだけど、現にいるんだよね。特に「日本社会」の外側に位置してて、さらに貧しかった人たちには。
多文化共生、異文化コミュニケーションって言われてるけど、すぐそこにある「異文化」は眼中になかったりする場合も多い。この番組にゲストに出ていたオ・ユンピョンさんの話を聞いたことがあるけど、荒川の子供会という活動があるということを自分もそのとき初めて知ったんだった。結構、身近なところでそういう活動が行われてても、人々の目が向かないってことはやはり多いからね。共生が当たり前になるにはまだ時間がかかりそうだ。
この番組の最後で、ちょっと唐突に、布袋寅泰作詞・作曲で今井美樹が歌っている歌が紹介された。その歌詞を、共生の意味に半ば強引に解釈していたけど、あれはちと唐突すぎたな…。