住基ネットとセキュリティ

http://www.mainichi.co.jp/digital/flash/01.html


 地方自治体で住基ネットの実態を一番よく知っているのは、高齢の首長でなく、住基ネットの担当者ということがわかった。その担当者へのアンケートでは「自治体の負担が大きい割にメリットが少ない」(91%)▽「住民のメリットは大きくない」(96%)▽「(情報)漏えいの心配がある」(99%)――という結果だ。
(中略)
 住基ネットは穴だらけのシステムだ。片山虎之助総務相は「住基ネットは専用回線が使われクローズドなシステムだ」と強調した。しかし現場の担当者は「コンピューターのことは何もわからないのに、担当にさせられてしまった。夜も眠れない。早く異動になってほしい」と訴えた。市町村の担当者の苦しみを総務省担当者はどれほどわかっているのか。
結局、国がやっているのは号令をかけるだけで、あとは現場の人がんばってねって感じなんだね。「クラッキングは会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」ってとこか。日本の住基ネットのセキュリティが破られるのも時間の問題かも。まぁ、クラッキングされても、

松尾明・公認会計士住基ネット格納されているのは、基本4情報とコード、更新情報だけだ。4情報は公開情報だ。これがクローズなネットワークの中にある。世界のハッカーが何のためにハッキングするんだろうか。」
なのだそうだから、大した被害ではないんでしょうね。良かった…。

Slashdot Japanでは、自治省寄りの大学教授の発言が立たかれまくり。まぁ、


安田浩・東大教授「FW(ファイヤウォール)で守っても、とおっしゃいませんでしたか。守っているのにどうして入れるんですか。設定をきちんとしていれば、守れるはずです。 」
とか、言っていれば仕方ないよね。

http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/06/26.html
【レポート】DefCon 11レポート - 知能犯はゴミだってあさる!! 情報はどのようにして盗まれるのか
結局、ザルになっているのは、運用している人間の情報管理の問題なのに。